我が翔陽高校が誇る(?)設備であり写真部の部室でもある「暗室」をご紹介しましょう。
翔陽生ですら知らないであろうこの部屋は、果たしてどの様になっているのだろうか⁉
暗室とは、写真フィルムや印画紙の現像処理をするために、外部からの光を一切遮断した部屋です。
―と、ザックリ説明してみましたが、そもそもこのページをご覧の皆さんの中には、”フィルム”、”印画紙”、”現像”というワードを聞いても、何のことかわからない方も少なくないと思います。
このページではそんな皆さんに向けて、フィルムの事から詳しく解説していきます。
今のようなデジタルカメラ・デジタル写真が登場する以前は、フィルムを使って写真を撮影していました。
フィルムに写っている画像を、印画紙に光を当てて写す機械。
なお、一般的に使われる135フィルムの画像だと小さい(24×36mm)ので、画像を文字通り『引き伸ばし』、投射する。
「印画紙の現像中は外からの光を当ててはならない」と上でも書いたが、それでは手元が見えないので作業がしづらい。
しかし、手元を見ながら作業をするための手段は、全くないわけではない。それが「セーフライト」である。
印画紙には特定の波長の光には反応しない、という性質があり、その波長の光を発する照明はつけることができる。
当暗室にあるのはモノクロ印画紙用のライトで、赤色の光を発する。
左側の画像が通常の暗室、右側の画像がセーフライトで照らした暗室。
これらは現像に使う薬品類である。簡単に紹介しよう。
詳しく知りたい人はご自分でお調べください…
1. コレクトール:印画紙の現像に使う薬品
2. ミクロファイン:フィルムの現像に使う薬品
3. スーパーフジフィックス:フィルム・印画紙の画像を”定着”させる薬品。
4. 酢酸:1・2の薬品はアルカリ性なので、酸性であるこの薬品で中和することによりフィルム・印画紙の現像を止める。
5. ドライウエル:フィルム・印画紙の仕上げに使う。この薬品の水溶液に、これらを浸すことにより、素早く乾く。